2025年11月28日~2026年1月18日まで開催特別展「知られざる奈良一刀彫の始祖 岡野松壽」

2025年11月28日~2026年1月18日まで開催特別展「知られざる奈良一刀彫の始祖 岡野松壽」

2025年11月28日(金)から2026年1月18日(日)まで、なら工藝館(奈良県奈良市阿字万字町1-1)にて、
特別展「知られざる奈良一刀彫の始祖 岡野松壽」を開催します。
本展では、奈良の伝統工芸「奈良一刀彫」の始まりを築いた岡野松壽家に焦点を当て、「奈良一刀彫」
の魅力に迫ります。
「奈良一刀彫」を初めて知る方にはその世界に触れる機会を、すでに親しんでいる方には新たな発見と
さらなる魅力を感じていただける展示を目指します。
岡野松壽家の作品が一堂に会する展示は今回初めて。
時代を超えて受け継がれる技術の高さと、作品が放つ凄みを、ぜひ会場でご体感ください。

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開催期間:2025年11月28日(金)~2026年1月18日(日)
開館時間:10時から18時(入館は17時30分まで)
休館日:毎週月曜日 (その日が祝日の場合は開館)
    祝日の翌日 (その日が土・日・祝日にあたるときを除く)年末年始 (12月26日~翌年1月5日)
入館料:無料
主 催:なら工藝館(指定管理者 小学館集英社プロダクション共同事業体)
協 力:宇賀志屋文庫

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【展示内容】

岡野松壽家は、江戸初期から明治終わり頃まで活躍し、奈良人形/奈良一刀彫制作の基礎を築いた職人一家です。

初代・岡野松壽は「平右衛門」とも呼ばれ、奈良の西大門に住む檜物師(檜や杉などで曲げ物を作る職人)でした。

その技術と様式は代々受け継がれ、岡野家は十三代にわたって「松壽」の名を襲名し、奈良一刀彫の宗家として技法を伝承しました。

特に九代目(保伯)と十代目(保久)は名工として知られ、能人形や雛人形、鹿の香合などを制作し、芸術性を高めました。

また、岡野松壽家は「春日有職(かすがゆうそく)」を名乗り、格式ある職人一家でした。

近世に活躍した岡野松壽一家の作品を展示

・古式奈良人形 八代松壽以前製作されたと思われる奈良人形

・名工として知られた九代松壽(保伯)と十代松壽(保久)の作品

 名匠森川杜園が作品を研究したとも言われている

 現在の奈良一刀彫へと通ずる独自の造形美を発展

・十二代松壽(惟孝)の作品

 九代十代松壽の流れを汲みつつ伝統を重んじた

・十三代松壽(保徳)の作品

・岡野松壽家活躍の時代の作品

Information

  • 開催日程

    2025年11月28日 - 2026年1月18日

  • 開催時間

    10:00~18:00(入館は17:30まで) ★入館無料

  • 開催場所

    なら工藝館